無料アプリ【VPNネコ】は危険なの？おすすめしないその理由

「VPNネコって無料だし使ってみたいけど危ないの？」

「VPNネコの接続って難しそう」

「VPNネコでどんなことができるの？」

ネット上でそんな疑問が飛び交っている無料アプリの『VPNネコ』。『VPNネコ』は本当に危険なのか、オススメできない理由があるのか、また使い方から接続方法なんかを調べて記事にしました。気になっている方は、この記事を読んで確認してみてくださいね。

VPNとは

まずは基本的なところから押さえていきましょう。『VPN』とは、「Virtual Private Network」の頭文字をとった名称で「仮想専用回線」という意味があります。通信事業者の提供する公衆回線上に専用の回線を仮想的に構築するサービス又は提供するサービスです。

VPNを使うと何ができる？

通信のセキュリティ強化

あなたのデバイスと通信先（インターネット）の間にVPNサーバーを経由するようにします。このVPNサーバーを経由することで、通信が保護され、他人が覗き見することができない通信に変化します。このことにより、第三者からは中身が見えず、しかもどこからどこへ行くのかもわからなくなるのでセキュリティ強化につながります。

海外から日本、日本から海外の専用コンテンツにアクセス可能

どの国でも地域限定で外国からアクセスできないコンテンツがあります。このコンテンツやサービスにアクセスすると遮断されたり、「このサービスは利用できません」と言った旨のメッセージが出ます。

しかしVPNサーバーを経由することでIPアドレスが指定した国のアドレスになるので、日本のIPであれば日本国内のみで配信されているコンテンツや日本国内向けのサービスが、海外であれば、例えば韓国IPのみで配信されているコンテンツや韓国国内向けサービスへアクセスできるようになるのです。

『VPNネコ』とは

それでは、ここからは本題の『VPNネコ』について解説していきます。『VPNネコ』は、無料かつ制限なしで使えるVPN アプリです。当初はiPhone・iPad専用でしたが、現在はWindows版の『VPNネコ』アプリもあり、Android版では『ACT VPN』というでサービスを提供しています。

• 販売元：FOURSEASON YUMMY PTY. LTD.
• 製造元：Secure Connection PTY. LTD.
• 選択言語：日本語、 簡体字中国語、 英語
• 利用可能なサーバー：アメリカ・日本・ドイツ・イングランド・フィリピン・韓国・オーストラリア・インド・カナダ・シンガポール
• 使用データ容量：無制限
• 会員登録：登録不要

『VPNネコ』のメリットとデメリット

メリット

• 完全無料
• 会員登録不要
• 接続が簡単

無料というのは嬉しいサービスですよね。会員登録なども一切する必要がなく、簡単にVPN接続が完了します。iPhone・IPadなどの指紋や顔認証で簡単にパーソナルVPNに接続できますね。

デメリット

• 広告が多い
• スピードが遅い。
• 接続がよく切れる。

無料のアプリなので、必然的に広告が多くなってしまいます。この点は、広告収益によってVPNサーバーを無料にできるのでしょうがないかなと思います。スピードや接続に関しては無料ということで、利用者が多い時間帯や地域では接続が不安定になったり全体的にスピードが落ちます。facebook、Gmail、LINEなどの利用は可能ですが、残念ながら動画配信などの大容量通信には向いていないでしょう。

『VPNネコ』の危険性とおすすめしない理由

『VPNネコ』に限らず、一般的な無料VPNサービス利用のリスクとして、ユーザーの活動情報を広告主に送信するために通信ログの収集や個人情報の収集がある可能性が高いことを覚えておきましょう。

提供元に通信トラフィックを監視されている前提で利用し、無料VPNの利用中に個人情報やクレジットカードの発信を控えるのが望ましいです。クレジットカードを使うようなネットショッピングや個人情報の入力を控え、海外の海外向けコンテンツを見ているだけであれば、リスクは低くなります。

まとめ

今回は『VPN』や『VPNネコ』についてまとめてきました。無料VPNの中では『VPNネコ』は規制が厳しい中国からでも使用できるということと、評価が高いということで気になっている方も多いと思いますが、結論としては「ファイアウォールの回避に対する有効な手段が無料で使用できる」というメリットはあるものの、セキュリティーや個人情報漏洩などのリスクを考えると普段使うVPN 接続としては不向きということになります。この記事を踏まえて、無料VPNの『VPNネコ』を使うか、有料版VPNを使うかを検討していただければと思います。