プライベートからビジネスまで、幅広い用途に使われている「VPN」。セキュリティ対策でVPN おすすめされる一方で、「VPNってどんなものなのかよく分からない…」という方も多いのではないでしょうか?そこで今回はVPNの必要性を徹底調査し、VPNがどういったものなのかを解説します。VPNについて理解を深めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
そもそも「VPN」とは?
VPNとは「Virtual Private Network」の略称で、仮想プライベートネットワークとも呼ばれています。簡単に説明すると、VPNは特定の人だけが使える仮想の専用回線を利用して安全なインターネットが可能になるアプリやサービスのことです。通信の安全性を高めてデータを守ることができるため、個人からビジネスといった多くのシーンでVPNが活躍しています。
VPNの3つの仕組み
なぜセキュリティ向上にVPN おすすめなのかというと、安全性を確保する高度な技術が用いられているからです。ここでは、その仕組みとなる3つの特徴について解説します。
①トンネリング
インターネット回線上に仮想的な専用の通信経路「トンネル」を構築する技術です。トンネルは許可がある者だけ入れるようになっており、外部からも隠されているため第三者が盗み見ることはできません。このトンネル内でデータをやり取りすることで、通常の回線よりも格段に安全性を高めることが可能です。
②カプセル化
送受信されるデータをカプセルで包み隠す技術です。トンネル内でやり取りするデータは通常と変わらないため、侵入されると内容が盗まれてしまう恐れがあります。そのため、カプセルに包んでデータの中身が見えないようにすることで安全性をさらに高めています。
③暗号化
データを暗号化してセキュリティを強固にする技術です。カプセル化されたデータは中身を取り出せば盗み取ることが可能なため、通信そのものを暗号化してカプセルに包むことで安全性をさらに高めています。「トンネリング」「カプセル化」「暗号化」という3つの仕組みによってデータを盗み出すことは極めて困難であり、高い次元のセキュリティレベルを実現していることからVPN おすすめなのです。
本当にVPN おすすめ?その必要性とは
ここでは、VPNが必要となる具体的な4つの理由を解説します。
①IP電話の盗聴防止
VPNはビジネスでIP電話を安全に利用するために必要です。多くの企業で利用されているIP電話はインターネット回線で通話する関係上、機密情報や顧客情報の流出につながるリスクがあります。これらの情報が被害に遭えば大問題に発展し、企業に多大なる損害が発生することは言うまでもありません。そのため、VPNで通話内容を暗号化して盗聴されないようにする手段として用いられています。
②離れたオフィス間の回線接続
ビジネスではオフィス間で回線を繋ぐ場合にもVPNが必要です。本社と離れた支社の間でデータのやり取りを行う場合、従来は高いコストがかかる専用線の工事が必要でした。しかしVPNは仮想的に構築した暗号回線なので、オフィス間のやり取りを安全かつ低コストで利用可能というメリットがあります。そのため、オフィスの数が多い企業ではコスト面で特に必要性が高いと言えるでしょう。
③無料Wi-Fi利用時の個人情報保護
VPNは無料Wi-Fiの個人情報漏えい対策として高い必要性があります。外出先や海外旅行先で無料Wi-Fiを利用する場合、悪意のある者によって通信の傍受や改ざんの被害に遭う危険性が高いです。特に海外の無料スポットはウイルスに感染するケースも多く、知らずに使用すれば大きな被害に遭う恐れもあります。しかしVPNなら安全な通信が可能なので、個人だけでなくビジネスで無料Wi-Fiを利用する場合にも有効です。
④制限あり海外サイトの利用
VPNはアクセス制限をしている海外サイトを利用可能になります。たとえば動画配信サービスで「お住まいの地域では視聴できません」といった表示が出る場合がありますが、これは特定の国からのアクセスを制限しているからです。VPNではさまざまな国にサーバーを設置しており、海外サーバーを経由することでアクセス元の国を変更することができるようになっています。つまり今まで諦めていた制限付きWebサービスなども利用できるようになるので、インターネットの楽しみ方がぐっと広がることになるのです。
おわりに
セキュリティを高めたい、海外Webサービスを楽しみたい方はVPN おすすめします。なるべく安全性の高い有料のVPNを使用するようにし、インターネットの質を向上しましょう。