Windowsにセキュリティソフト不要って本当?その根拠を調査してみた

「Windowsにセキュリティソフトが不要」って言われていますが、それって本当なんでしょうか?一昔前までは、パソコンを購入する時に、ウイルス対策ソフトを購入するというのが当たり前だった時代もあったんです。それでは、どうしてWindowsにセキュリティソフトが不要と言われるようになったのか、また、その真偽や根拠について調査してみました。

Windowsにセキュリティソフトが不要だと言われる根拠とは?

まず根拠のひとつと思われるのが、「Windows10とWindows11にはWindowssmセキュリティが標準装備で含まれる」ようになったからというのがあります。

Windowsセキュリティとは?

最新のウイルス対策の保護を提供するセキュリティです。Windows Defender ウイルス対策というウイルス対策プログラムが

標準装備されており、Windowsを起動した瞬間から保護されます。そして、悪意のあるソフトウェアであるマルウェアやウイルス、セキュリティの脅威を継続的にスキャンします。もしマルウェアを検出した場合は、その場で削除を行います。これらのリアルタイム保護に加えWindows Firewall、Windows Updateのような機能があります。

Windows Defenderができることとメリットとは?

Windows Defenderにはリアルタイム保護と、マルウェアを検出した場合の削除以外にオフラインスキャン、自動サンプルの送信にも対応しています。このWindows Defenderは標準装備のため、パソコンに不慣れだったり、セキュリティ対策をどうしたらいいのかわからないユーザーには、とりあえず新たに購入しなくても、パソコンを安心して使えると言えます。またWindows Defender標準装備の純正ソフトということで、アップデート時のトラブルも比較的少なくなっています。
必要最小限ではありますが、ウイルス対策機能を備えていますが、CPUやメモリなどが必要とするリソースが少なく、パソコン操作が重くなるようなこともありません。それでも、Windows Defenderの検出率は、第三者機関のレポートでも99%以上の検出率だと報告されています。

以上のことを踏まえ、Windowsにセキュリティソフトが不要と言われている根拠のひとつがこれでしょう。ではもうひとつはなんでしょう。

WiFiルーターを使うことでセキュリティ効果あり?

職場でも家庭でもWiFiルーターを使うことにより、その通信は暗号化されることになります。通信が暗号化されることにより、情報漏洩や情報の悪用による被害となる、通信の盗聴への対策がなされるのです。注意したいのは、暗号化には3タイプありセキュリティ強度に違いがあります。AES方式がセキュリティ強度が高いので、この方式を選ぶようにしましょう。

Windowssmセキュリティが標準装備で含まれているというのと、WiFiルーターを使用するというふたつにより、Windowsにセキュリティソフトが不要だと言われているようです。では本当にセキュリティソフトは不要なのでしょうか。そしてその根拠とはなんなのでしょう。

「Windowsにセキュリティソフトが不要」の真偽について

Windows Defenderには、主に7つのウイルス対策機能が装備されています。

  • ウイルスと脅威の防止
  • アカウントの保護
  • ファイアウォールとネットワーク保護
  • アプリとブラウザーの制御
  • デバイスのセキュリティー
  • デバイスのパフォーマンスと正常性
  • ファミリーのオプション

WiFiルーターによる対策。

  • 通信の暗号化による情報の漏洩防止

これらの対策がWindows DefenderとWiFiルーターでできますが、有料のウイルス対策ソフトとの違いを見てみましょう。

有料のウイルス対策ソフトとの違い

Windows Difenderの検出率に対する評価は高いですが、有料のウイルス対策ソフトにはあるけれどWindows Difenderにはない機能や有料のウイルス対策ソフトの方が優秀なものあります。

有料のウイルス対策ソフトにはあるけれどWindows Difenderにはない機能

  • Webトラッキング防止

 オンライン上でのあなたの行動を監視し情報を収集する機能を防ぎます。

  • セキュアブラウザ

GoogleやMicrosoftなど一般のブラウザとは異なり、セキュリティ対策が強化された、不正アクセスや情報漏洩の防止、Webサイトへのアクセス制限や、ファイルのアップロード・ダウンロードの制限もできるウェブブラウザです。

  • Webカメラ保護

アプリケーションによるWebカメラによる盗撮を阻止したり、Webカメラへのアクセスをブロックする機能です。

  • パスワード管理機能

パスワードを保存して管理でき保護する機能です。

有料のウイルス対策ソフトの方が優秀な機能

  • フィッシング攻撃防止対策

インターネットなどの情報通信技術を使ってクレジットカード番号・アカウント番号といった個人情報や、企業が扱う機密情報の詐取を目的としたサイバー攻撃に対する対策です。

  • ソーシャルエンジニアリング攻撃防止対策

情報通信技術を使わずに個人情報や企業情報の詐取を目的とした攻撃に対する対策です。

  • ランサムウエア攻撃防止対策

悪意のあるソフトウエアを使用してシステムやファイルをロック・暗号化し、身代金を要求するサイバー攻撃に対する対策です。

以上を踏まえると、Windowsはセキュリティ面で基本的な機能は備わっているとは言えますが、有料のウイルス対策ソフト程、便利で痒いところに手が届く機能は揃っておらず、機能面でも劣る部分がある事がわかります。

まとめ

Windowsにセキュリティソフトは不要かどうかは、ユーザーによって異なってくるということがわかりました。オンラインでの使用頻度も少なく、インターネットで買い物や仕事などをしないというユーザーであるならば、Windowsにセキュリティソフトは不要と言えますが、より安全に使いたいという場合にはセキュリティソフトは必要と言う結論になります。また、インターネットを使って、買い物も仕事も趣味もと幅広く利用しているという方は、さらに高度なセキュリティ対策が必要ということになりますので、セキュリティソフトが必要という結論になります。

最後に

Windowsにセキュリティソフトが不要かどうかの、真偽や根拠について調査してみた結果はいかがでしたか?インターネット上の脅威は日々増えていっています。より高度なセキュリティ対策や安全にインターネットを使用する環境について、考えるきっかけにしていただけたらと思います。